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溫柔の夜

溫柔の夜

制初の大きな試合だか

燻った気分で春休みは終わり、大学2年の生活がスタートした。結局、幟はあの翌日、俺と顔を合わせないように早朝に帰京し、すぐさま学園の寮に戻ってしまったので、夏休みまで会うことは叶わなくなった。
幟に襲われた時、ボーッとした居屋加按頭ながらも愛の告白を聞いた気がしたが、俺は射精で脱力して間もなく眠りに落ち、幟がいつ部屋から去ったのかも覚えていない。キスをされ、弟なのに不覚にも俺のモノが反応し、それを確認した幟が図に乗り・・・。

その時、確かに告白された気がするのだが、ムード作りの口から出任せだったのか、本心だったのか、素面の頭で確かめようと思っていたのに、翌日、幟は逃げるように那須を離れてしまった。夏休みまでの時間が幟の頭を冷やしてくれるだろうから、まあ、いい。次に会った時の出方次第だ。それよりも春休み中、放ったらかしにしていた曽根崎晶はどうしているだろうか?

いや、彼女は放ったらかされたという自覚すらなく、バレーボールに執筆業に、充実した毎日をおくっていたに違いない。2年生の講義は依然、分校舎で行われていたが、教養より専門の割合が増えてくるので、学部が違う晶とは重pHF配方複する講義がほとんど無くなり、示し合わせでもしないと、キャンパスで会うのが益々困難になってきた。

講義の後はパレーの練習や家庭教師のバイトで時間が取れないという晶の都合に合わせて俺達は学食で落ち合って昼食を共にした。晶に春休みをどう過ごしたか尋ねると、ゴールデンウィークに首都圏国公立大バレーボールサークルのトーナメントがあるから、それに向けた練習に明け暮れてた。先輩が卒業しちゃった後の新体制初の大きな試合だから、色々タイヘンでね・・・。

3年生も就活開始で浮き足立っちゃってて、2年が中心のメンバー編成になるから、責任重大なんだ・・・」と言って、フーッと大きく溜息をついた。俺は密かにゴールデンウィークに晶をどこか旅行に誘おうと考えていたので、出鼻を挫かれた。幟との訳のわからない出来事を晶と身体を重ねることで上書きしたかったのだ。
旅行がダメとなると、ど
うするか・・・。思案していると、傑、もし、都合がついたら、ゴールデンウィークに試合を観に来ない?サークルの身分だと応援に来てくれる人が少なくて寂しいんだよね。

応援は多いほど、張り合いが出るってもんじゃない?別に大声張り上げて応援しろ!・・・とは言わないからサ」、サクラ要員に見込まれたような誘い方をされてしまった。考えてみれば、俺は晶がバレーに打ち込んでいる姿を見たことがなかった。バレーの練習だから・・・」と、デートの予定を断られたり、変更させられたりする度、俺の心は確実に擦り減っていったので、いつの間にか、“晶がバレーの時はそっとしておいてあげる”スタイルが俺の中で確立されていたのだ。

聞きたくない言葉に関連する物は見たくもなくなるものらしい・・・。
晶の誘いでその無意識に築かれていた奇妙な連鎖にはたと気付かされ、俺自身も改めるべきと思えたので、観戦に行くことにした。
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